はじめての人への「橘ありす」(ソロ曲編)

今回はありすのソロ曲である『in fact』について触れていきたいと思います。

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そのためにまず『in fact』が収録されているシンデレラマスターシリーズについて簡単に説明します。シンデレラマスターとはつまり各アイドルのソロ曲が収録されているCDです。殆どのアイドルはこのシンデレラマスターのソロ曲から本格的にアイドルデビューをしていくことになります。このシンデレラマスターのソロ曲は各アイドルの紹介を兼ねており、性格・特徴を掴むためのものとなっています。

(基本的にはこれらのソロ曲は彼女達の住む世界でも、私たちが住む世界て発表されているものと殆ど内容は同じだと思います。もしかしたらウサミンの『メルヘンデビュー!』のように特定の人物へのメッセージが含まれていたりする場合は少し違いがあるかもしれませんが。)

 

シンデレラマスターの説明はここまでとして、『in fact』の内容に入りましょう。詳しい歌詞全体は他のサイトなどで検索をしてください。ここでは自分の解釈をまとめたいと思っています。もしかしたら間違えているかもしれないし、他の解釈もあるかもしれないので、筆者はこう考えてるか〜ぐらいの気持ちで見てください。

「本当の私を 誰も知らない
ざわめく街で いつも一人だった」

「だけどね あなたは あなただけは 

いつでも目をそらさず    見つめてくれた」

「言われる一人でも 平気そうだと
そんなわけないよ 言い返さないけど」

「心を閉ざしてる わけじゃないよ
ただ少し うまく甘えられないだけで」

どちらも歌い出しの内容です。

1番では先日述べた名前が関係したことを歌っています。周囲にはたくさんの人がいるのに、誰もわたし自身のことを理解しようとしてくれない。それでもあなた(ここではプロデューサーのことでいいと思います)だけは名前や子どもだということで偏見を持ったりせず、わたしの思いやアイデアを1人の人間のものとして受け止めてくれた。

2番では名前や偏見に悩むありすのことが詳しく歌われています。名前のイメージで子ども扱いをされないために努力をした結果、今度はその頑張りを周りの人達に勘違いをされてしまうようになってしまった。子ども扱いをから逃れるために大人っぽく振舞っていた結果、人に甘えることすら出来なくなってしまった。

「伸ばしてくれた手 すり抜けたのは
嫌だからじゃなくて」

「呼び止められた日 うつむいたのは
嫌だからじゃなくて」

サビに入るまえの歌詞では、どちらもプロデューサーとのコミュニケーションの際に上手く自分の気持ちを伝えることができずに少しのすれ違いが出来てしまったことを表しています。

「真逆の心に気づいて もっともっと

素直になれたら 

自分でもあきれるくらい 大好きなのにしまいこんでしまうのはなぜ」

「真逆の心が歯がゆい もっともっと
言葉にできたら だけど今感じてる
あなたにだけは 私 自分を知ってほしい」

サビの部分です。1番も2番も比較的サビ以前のものよりも直接ありすの気持ちが歌われています。1番では本心をなかなか伝えることができないのはどうして?という自分への問いかけであったのが、2番ではあなた(プロデューサー)には自分のことを理解して欲しい、勘違いをしないで欲しいという風にあなた(プロデューサー)への思いが強くなっています。

cメロ

「どんなにたくさんの人がいても
あなたを 私見つけられる」

ここでもあなた(プロデューサー)に対しての思いの強さが表れるようになっています。元々ありすは論理的な子でこのような非現実的なことを言うようなことは無いのですが、それでもこう考えてしまうほどあなた(プロデューサー)のことが好きだ(この段階では恋愛感情ではなく人間として、かもしれない)ということです。

最後

「真逆の心に気づいて もっともっと
素直になれたら 

自分でもあきれるくらい 大好きなのに
何も言えなくなるのは なぜ」

「あなただけ特別なのは なぜ」

このように締めくくられています。あなた(プロデューサー)への感情が日々特別なものへ変わっていくことの自身への問いかけという形で終わっています。

 

冒頭でも述べた通り、ソロ曲はアイドルの紹介を兼ねています。小学生アイドルのソロ曲のなかでは、同学年の櫻井桃華の『ラヴィアンローズ』や他の小学生アイドルである市原仁奈の『みんなのきもち』・赤城みりあの『Romantic Now』などと比較すると全体的な歌詞が切なく、曲調もかなり大人しく歌声を引き立たせるためのものになっています。

『in fact』はありすにとって精一杯のあなた(プロデューサー)への感情を表現した曲です。

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デレステの『in fact』でセンターがありすの場合、最後の「あなただけ特別なのは なぜ」のところで涙を流すようになっています。それほどこの曲にはありすの思いが込められているのです。

 

実はこの『in fact』を聴いたことがありすの担当Pになろうと思ったキッカケで、一番最初にこの曲を聴いた時に「どうしてこんなに思いつめた感じの曲になったのだろう、アイドルになるまでに一体この子に何が起きたんだろう」と思いました。この子はまだ12歳です。同年代のアイドルと比べると、下手すると中学生や高校生のアイドルと比べても悲しい雰囲気の曲になっています。それを知った時に、僕はこの不器用になってしまったありすの応援をしたくなりました。ありすが何のしがらみもなく笑顔でいられる日を望まずにはいられないのです。

今回はここまでにして、次回は短くなりますが「目指せ!シンデレラNO.1! -橘ありす編-」について触れたいと思います。

今回の記事は一部改行が失敗して読みづらくなってしまいました。こころよりお詫び申し上げます。ここまで読んでくださってありがとうございました。