はじめての人への「橘ありす」(ソロ曲編②)

今回は前回の宣言通り「目指せ!シンデレラNo.1!」(橘ありす編)について紹介したいと思います。

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(次回からは紹介のための画像を変更する予定です。今回はシンデレラマスターに関係する話なのでジャケット絵で…)

「目指せ!シンデレラNo.1!」とはシンデレラマスターシリーズ(各アイドルのソロ曲が収録されているCD)にボーナストラックとともに収録されているラジオドラマです。

概要は他のアイドルのものと共通していて、新しくデビューするアイドルが「目指せ!シンデレラNo.1!」という企画のラジオ番組の収録を行う場面を描いたものです。今回紹介するにあたって、一応ラジオドラマ全体を文章に起こしました。その中でも特にピックアップして伝えたいところを紹介していくつもりです。(全文を掲載しようとするととんでもない文字数になってしまうので、気になる方は個別で連絡をください…)

それでは内容の方に触れていきましょう。

 

〈はい。これ…台本ですか?
あれ?もうわたし戴いてましたけど…
差し替え…ですか。随分急ですね。
せめて3日前に最終稿を戴かないと困ります。〉

冒頭です。ありすが仕事に臨む際には事前に予習をしっかり行っていることがわかる文です。少し怒り始めています。

 

〈デビュー特別企画「目指せ!シンデレラNo.1!」本日のテーマは「ありすinワンダーランド」としてメルヘンなトークをお送りします…ってなんですかこれは!わたしこういうキャラじゃないんですけど!〉

ありすは自分の名前にコンプレックスを持っており、名前のイメージから避けるために勉強をしたり大人っぽく振る舞うようにしています。そのありすに『不思議の国のアリス』などのおとぎ話のようなテーマでラジオをさせよう(しかも収録当日の変更)としているのでもうすでに怒り爆発気味です。

 

〈はぁ…わかりました。では台本を読み込みますので、少々時間をください。
え?時間がないからぶっつけでやるって…ないです。ありえないですこんなの。へ?もう録音始まってる?
な…な…な…いい加減にしてください!もっとちゃんとお仕事っぽくしてください!
ちょっと!勝手に始めないでください!もう!〉

ありすが大爆発しました。これはありすでなくても怒ると思います。普通にこんなことされたらふざけてるとしか考えられませんよね…特にありすは仕事の準備をしっかり行って、いいものにしようとしているので普段とは考えられないことが起きるとパニックになって感情が表に出やすくなります。

みなさんお気づきかもしれませんが、ありすは感情表現があまり得意ではありません…しかし怒っているときはかなりその感情をぶつけてくることが多くとてもわかりやすいです。

 

〈今回のテーマは…やっぱりやらなきゃダメですか?…はぁ…今回のテーマは「ありすinワンダーランド」わたし橘がメルヘンなトークをお送りいたします。堅い?わたしこういう性格なんです。可愛くとか…できません。う…わかりました。可愛くタイトルコールですね…
いきます…〉

基本的にこのラジオドラマの流れは

①ありすが話す

②プロデューサー「堅い。もっと可愛らしく」と指示を出す

③ありすが渋々言い直す

を繰り返していくことになります。可愛くすることに苦手意識を持っているありすはほとんどの場所で「もっと可愛く。」という風に言われることになります。それでも投げ出さずに可愛くしようとしているのは彼女のプロ意識が高いからだと思っています。

 

〈私の思い出聴いてください。「メルヘンメモリートーク。」自分の思い出を楽しく語っちゃおうというコーナーです…あの、このコーナータイトルどうにかなりませんか?恥ずかしいんですけど…というかこんなこと言わせて恥ずかしくないんですか?そうですか…はぁ…メルヘンな思い出…そんな思い出特にないんですけど。メルヘン…なんでしょう…お伽話みたいなことですよね。うーん…あ、1つだけ思い出しました。わたし小さい頃両親に1度だけミュージカルに連れて行ってもらったことがあります。その内容は夢みたいなお話で…辛い状況の中で歌の力でみんなを励まして乗り越えていくっていうものなんですけど…あの…わたし全然泣いたりとか笑ったりとかしないタイプで、そのせいでちょっと…いろいろ上手くいかないこともありました。でも、わたしそのミュージカルを観て、その…初めて感動のあまり泣いちゃったんです。そしたらそれを見た両親が笑ってくれて…それからです。音楽には力があるって思って。わたしも誰かの心を動かせるような…そんな音楽をやってみたいって、思うようになりました。わたしの歌、デビュー曲を聴いて誰か感動してくれる人がいたら嬉しいです。あっ…あの…今のはメルヘンではなかったですよね…ダメ?でしょうか…よかったです!〉

ありすは将来音楽関係の仕事に就きたいと思っている理由について、自身の思い出と共に語っている場面です。普段論理的な考え方をしているありすが、「音楽には力がある」と話しているのには少しの違和感がありました。違和感というのは力があるとは話していても、具体的はどのような力があるのかを根拠をもって説明をしていないところです。また後日触れようとは思いますが、ありすは音楽の持つ力について上手く説明が出来ないという旨の話をデレステのコミュでしています。それが今回の企画で、自身の体験に沿ったものだということがわかります。ありすは感情表現が苦手で周囲(両親を含む)とのトラブルが少なからずあった、しかしそのミュージカルのおかげで親との和解がすることができた、と考えれば(筆者の妄想かもしれないけど)ありすが理屈で説明が出来なくても音楽の力を信じるようになったことに納得がいきますよね。メルヘンな思い出を話してくれた後に不安になるの最高に可愛いくないですか?

 

〈おとぎの国へいらっしゃいませ!「メルヘンシチュエーション」。このコーナーでは、メルヘンなシチュエーションの中で自分を可愛らしく表現しよう、というコーナーです!…可愛らしく…はぁ…はい!今回のシチュエーションはこちらです!「おとぎの国のプリティプリンセスありすとして、リスナーを魔法のお茶会に招待しちゃおう!」…はあ⁈いろいろ突っ込みたいところがあるんですけど…なんですか、プリティプリンセスありすって。魔法のお茶会とはどのような内容ですか?
細かいことは気にするな?大雑把すぎるのも問題かと思いますけど。まぁ…そこまで世界観を作り込むのもお仕事ですよね…わかりました。〉

だんだんありすが「可愛らしく」と言われるとこについて諦めていきます…それでも変なところには突っ込みを入れずにはいられないみたいです。

 

〈リスナーのみなさん。おとぎの国のプリティプリンセスありすです。みんなと一緒に楽しいお茶会をしたいので、あの…忙しくなければ来てくれると嬉しいです。待ってます。う〜やっぱり無理!え?可愛い?わたし別に可愛くなんてないじゃないですか。他の子みたいに無邪気にとか出来ませんし…え?それが逆にいい?や、やめてください。逆にの意味がわかりません。説明してください。

…キャラが出てて可愛い?あの。わたしのキャラってどんな印象なのでしょうか。〉

1回目の時に「もっと可愛く」と言われ、頑張って言い直している場面です。プロデューサーに褒められた時にも、自分が他の子と同じように振る舞えないことや自分がどのように思われているのかを気にしているようです。悩みを抱えていたり、周囲の人間からどう思われているのかを気にしているところは普段どんなに大人びていたとしても、年相応の子なんだとわかりますね。それでも照れ隠しであっても、何かと理由を求めるところはありすらしいと思います。

 

〈はぁ…お疲れ様でした…あ、ちょっとプロデューサー!何だったんですか今日のラジオは⁈アイドルなんだから可愛い方がいいのはわかりますけど…ちょっとしつこい…え?わたしの本当の姿を引き出すには少し怒らせた方がいいと思って…ですか?〉

収録後の場面です。全ての収録が終わった後、つまりお仕事終了後にプロデューサーに文句を言っています(可愛い)。プロデューサーはありすの本当の姿を引き出すために今回の当日の台本大幅変更and少し抵抗しそうなテーマ設定を行ったことになりますね。このプロデューサーちょっとイジワル…実際少し怒り始めてからは声で何をどのような気持ちなのかがわかりやすくなっていきます。言葉になかなか出来ないだけで、(ある程度の信頼関係がある前提ですが)緊張がほぐれていると声に感情が乗るようになっていきます。これはデレステモバマスのストーリーで声を聞けばわかると思います。

 

〈こんなタイミングですぐに次の仕事だなんて…プロデューサーはやはりすごいですね。えっと…新番組、出演者橘ありす・安部菜々…タイトルは『いらっしゃいメルヘンワールド』キュートなありすとミミミンウサミンによるちょっと不思議なミニライブ…ちょっと!なんですかこれは!もしかして今回のラジオはこれの練習に?
もう!見直しかけて損しました!わたしはまだプロデューサーを認めません!だから…その…今度は少しは見直したくなるようにしてくださいね?〉

最後の場面です。収録終了直後にプロデューサーがありすに次の仕事の資料を渡します。ここではありすがプロデューサーに対して怒ってはいますが、すぐに照れながら次の話をしてくれています。

この辺のボイスは本当にやばいのでほんと聴いて欲しい。

 

以上が少し削ってはいますが『目指せ!シンデレラNo.1!』の内容となっています。元がラジオドラマという体裁だったので紹介がかなり複雑でわかりづらいものになりました。少しでも興味が湧いたのなら是非、シンデレラマスターの方に手を出してみて下さい。

 

今回はここまでとしたいと思います。次回はいつになるかわかりませんが、デレステのコミュについて触れていきたいと思います。長くなってしまいましたがここまで読んでくださった方はありがとうございました。次回もよろしくお願いします。