はじめての人への「橘ありす」(デレステ編②)

今回は前回に引き続きデレステでのストーリーについて紹介したいと思います。

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まずはこのストーリーコミュ40話について触れていきます。

デレステのストーリーコミュはご存知かもしれませんが、各話1人のアイドルを取り上げ、そのアイドルのソロ曲をお披露目するライブに向けての準備を行うというものです。この40話「be honest with yourself」は橘ありすのストーリーであり、ソロ曲『in fact』のプレイが解放されます。

では早速ストーリーの内容について見ていきましょう。

1.ライブへの準備

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冒頭のありすのソロ曲『in fact』をライブで披露することが決定する場面です。

ここではサポートに回るアイドルへのお願いや、「忙しくなるぞ」と言うプロデューサーに対して「望むところ」返しています。今までのコミュと同じく、仕事に対しては事前から準備を万全に行う真面目な様子が現れています。

2.橘ありすの家庭環境

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このコミュまでは家の様子についてわかるストーリーがありませんでした。名前のことを気にしていたり、ミュージカルに連れて行ってもらっことを話したりする場面があったので家族との関係が良好なのか正確には判断できませんでした。今までのコミュやセリフから、門限がないことやアイドルにスカウトされた際に「聞いてみるけど平気だと思う」といったような事を話していたので、比較的緩い・放任的な家庭なのかな?ということを想像するのみでした。

しかし今回のコミュではありすの家の様子が初めてストーリーで書かれています。両親共に働きに出ており帰りが遅いので、帰宅した後も一人でご飯を食べて寝る…という生活をしていることがわかります。

このコミュ全体を通してありすは両親のことを「優秀・立派なひと」という風に表現をしており、仕事だから忙しいのは仕方ないという風に考えています。両親の仕事を邪魔してはいけない、心配をかけたくない…こういう思いから自分の思いをなかなか正直に言う事が出来ずに我慢をしてしまったり、心配をかけたくないから勉強を頑張っていたりします。

以前、大人っぽい振る舞いをしているのは名前をコンプレックスに思っているからだ、と書いたことがありますが、親に心配をかけたくないというのも理由の一つなんだと思っています。

3.言いたくても言えないこと

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ライブへの準備が進んでいく中、ライブに招待する人を決めることになりました。

他のアイドルは既に家族や友人を招待することが決まっている中、ありすは直接相談する機会がありませんでした。メールで予定を聞くかどうかも悩んではいますが、結局両親の仕事の邪魔になる事を避けてそれすらも止めてしまいます。

4.三者面談

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とうとうありすは期限までに両親にライブの招待について予定を聞くことが出来ませんでした。

そこでプロデューサーはありすの母親を含め三者面談をすることにしました。三者面談についてありすは最初「忙しいのだから来られない」と話をします、しかし母親が時間を作って来てくれると知った時は嬉しそうな表情を作ります。

三者面談の当日、時間になってもありすの母親は来ませんでした。しばらくの間待ちますが結局母親は現れず、ライブの練習時間になってしまったので、ありすは練習を優先することにします。

4.他アイドルとの衝突

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練習に向かったありすでしたが、突然三者面談が行われることになったのは、夕美と心の2人がプロデューサーに相談したことがキッカケだと知ります。

2人は単純にありすだけではなく薫・仁奈とのことを心配しての行動でしたが、ありすにとっては余計なお世話…「自分はしっかり出来るのに」大人から寂しい子のように見られた(真偽は問わず)から反発をしてしまいます。

ここでは一見すると、本当に子どもだから反発しているように見えるかもしれません。

しかし、ありすの家庭は一般的なものとは少し違い両親が共働きでしかも親子のコミュニケーションを取ることが出来ないぐらい帰りが遅くなっています。その忙しい状態が長く続くと、自然と会話も少なくなり子どもであるのにある程度の自立を求められることになります。つまりありすが何かを見て感じたことがあったとしても、そもそも両親と話す機会があまり多くない上に我慢しなければいけない場面も多く出てくるのです。甘えたり自分の気持ちを素直に伝えることが下手なのは、このような我慢や自立をしなければいけない家庭環境であったこともあると思います。

その後仁奈の発言をきっかけとしてありすは落ち着いていきます。多少のトラブルはありましたが、練習中にありすの母親がようやく現れます。無事に親子の会話が行われ、両親をライブに招待することが出来ました。(仁奈と薫はええこや…)

5.ぎこちない甘え方

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ライブ当日の控え室での出来事です。先日の練習中に夕美や心から大人でも甘えることがあると言われますが、甘えようと思って甘えられたことがないので難しく、プロデューサーにお手本を求めます。舞台に向かう直前にプロデューサーのお手本と同じ内容のことを、プロデューサーに伝えています。

6.伝えられた思い

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ライブ終了後の自宅での話です。今回のライブを通して(精神的に)大きく成長することの出来たありすは、両親に対して今まで出来なかった甘え方をしています。セリフ自体はプロデューサーの具体例と同じことですが、プロデューサーには「ずっと/見てくれていても」となっているのに対して両親には「たまにでいいから…」と変わっています。

ここでセリフの内容が少し違ってきているのは、プロデューサーはありすにとっての「自分を理解してくれる人・等身大の自分を見つめてくれる人」というだけではなく「甘えてもいい人」という風にも思っているからなのかなと思いました。両親に対しては尊敬をしていますがやはりまだ「優秀・立派な人」という印象や共働きということもあり、両親が出来ない・不可能なことがある事を知っています。なので心配をさせないようなセリフの後に控えめな主張が入っているのかなと思いました。

7.まとめ

メモリアルでのテーマは「素直さ・自分らしさ」でした。今回のストーリーコミュも基本的な構造は同じですが、メモリアルではアイドルとして活動をする上で必要な「素直さ・自分らしさ」であったのに対して、ストーリーコミュでは橘ありすという少女が生きるために必要な「素直さ・自分らしさ」なのではないかと思います。

「be honest with yourself」このタイトルは簡単に言ってしまいますと「自分自身に正直に」という意味になります。このコミュを経て、ありすは仕事だけではなく私生活の面でも素直さ・正直さが各カードのセリフやコミュで現れていきます。

ありすの魅力は、周りの人達の助言やタブレットなどから得る知識を、ある種の純粋さを持ってこの壁を越えながら成長していく姿なのではないかと思います。

 

前回の記事からだいぶ間が空いてしまいました。デレステのコミュを漁ったり、説明するための言葉を選んでいるうちに遅れてしまいました。やはり担当であっても何でも知っているわけではないし、自分のせいで魅力を損なうようなこともしたくないので慎重にならざるを得ません。伝えたい気持ちはあっても、読んでくれた人が意図していない変な印象を持ってしまっても不本意なので…難しいです。

今回で『はじめての人への〜』は一度終わりにしたいと思います。また近いうちに記事は書きますが、毎回書きたいことを書いていくつもりなのと、知ってほしいこと取っ掛かりになると思われるところについては説明をしたと思っているからです。

では次回、いつになるかはわかりませんがまた。ここまで読んでくださってありがとうございます。